「優しすぎる性格をどうにかしたい」と思っていませんか?
あるいは、身近な人から「あなたは優しすぎる」と指摘されて、落ち込んでいないでしょうか?
優しすぎる人は、他人のことを優先しすぎて、つい自分のことをないがしろにするもの。
あるときは「主体性がない」と言われ、またあるときは「自分がない」と怒られたりして、気落ちすることもあるでしょう。
ときには日頃のストレスが爆発し、無気力に襲われることもあるかもしれません。
優しいのは良いことですが、優しすぎるのは問題。
仕事や恋愛で「いい人止まり」になることも少なくありません。
少しずつでも自分の思いを表現する習慣を身につけ、ストレスを軽減しましょう。
そんなわけで今回は、優しすぎる人の特徴を解説します。
また、優しすぎる人が異性に嫌われる理由や、性格を直す方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
優しすぎる人とは?
優しい人とは、他人に対する思いやりがある人のこと。
つまり優しすぎる人とは、「思いやりがありすぎて、自分のことを疎か(おろそか)にする人」と言えるでしょう。
優しすぎる人の特性は、「空気を読みすぎる」など
優しすぎる人には、次のような特性があります。
- 空気を読みすぎる
- 気配りが細やか
- 他人の表情の変化にすぐ気づく
- 大人しくて、控えめ
- 怒りたくても怒れない
- 恥ずかしさが勝って発言できない
- 常に引け目を感じる
- 気後れしやすい
基本的に大人しくて、怒ることがない。
人に対する気配りも細やで、「温厚な人」と思われているでしょう。
それだけなら良いのですが、優しすぎることによるデメリットもあります。
仕事や恋愛で「いい人止まり」になりやすい
優しすぎる人は、仕事や恋愛で「いい人止まり」になりやすい傾向があります。
たとえば仕事なら、ときには自信を持ってプレゼンして、成果を勝ち取るような姿勢が必要ですよね。
恋愛でも、好意をちゃんと伝えられなければ、彼氏・彼女の関係には発展しないでしょう。
優しすぎる人は基本的に「相手任せ」なので、その点が物足りなく映ります。
優しすぎる人の11の特徴
それでは、優しすぎる人の特徴をもう少し具体的に見ていきましょう。
あなたはいくつ当てはまるでしょうか?
あまり重く受け止めすぎずに読んでくださいね。笑
遠慮して本音が言えない
優しすぎる人は、遠慮して本音を言えないことが多々。
人に合わせているうちに、自分が何を考えていたのかさえも忘れてしまうことがあるでしょう。
たとえば本当は中華料理が食べたいのに、友達が「イタリアン!」と言ったら、それに同意してしまう。
上司から意見を求められたときも、「田中さんに賛成です」のように返答します。
本音を言うことで誰かの気分を害したり、人に嫌われることを異常に恐れているからです。
「嫌われたくない」という気持ちが強い
優しすぎる人が自分の考えを表現しないのは、「嫌われたくない」という気持ちが強いから。
「嫌われたくない」という心理が、全ての言動を決定していると言っても過言ではありません。
中には、人間関係で大失敗をした過去や、いじめられたことがトラウマになっている人もいるでしょう。
嫌われたくないという心理は、思いのほか強烈です。
著名プロデューサーの秋元康氏によると、人望のある人は一定数から嫌われているそうですが。
人に流されやすい(主体性がない)
優しすぎる人は、人に流されやすい傾向もあります。
つまり、主体性がないということですね。
自分の意見を持ち合わせていないため、人の意見に左右されてしまう。
A案に同意したはずなのに、B案にも魅力を感じるようなことが多々あるでしょう。
流されやすい人は、周囲の人から八方美人と思われるため、結果的に嫌われてしまいます。
言葉(論理)で説明するのが苦手
優しすぎる人は、言葉で説明するのが苦手です。
たとえば好きな食べ物を答えた後、「なんでそれが好きなの?」と聞かれたら、うまく説明できない。
仕事や恋愛でも、同じようなことで困るケースが多々あるでしょう。
そんな経験をするうちに、言葉で説明するのが面倒になり、人に合わせるのが習慣になってしまう。
優しすぎる性格は、口下手から作られたのかもしれません。
すぐに「私さえ我慢すれば」と考える
優しすぎる人は、すぐに「私さえ我慢すれば」と考える傾向もあります。
たとえば平等に配ったはずのお菓子が1個足りないとき、「私はいいから食べて」と言ってしまう。
「飲みに行きたい」という理由で仕事を放り出しそうな人に対して、「ぼくがやります」と言う。
自分さえ我慢すれば全体がうまく回るような場面では、進んで犠牲になります。
素晴らしい精神なのですが、ときにはそれが重たくなることも…。
人を頼るのが苦手(甘え下手)
優しすぎる人は、人を頼るのが苦手。
頼られることはあっても、頼ることはできない、そんな甘え下手な性格です。
仕事を引き受けることはあっても、人に振り分けることはできないので、結果的に残業続きになってしまう。
明らかにパンクしているのに、「大丈夫です」とだけ答えて、一生懸命仕事をするでしょう。
躊躇なく人に甘えられたほうが、意外と可愛がられるのですが…。
人の都合のいいように利用されやすい
優しすぎる人は、その性格が災いして、人の都合のいいように利用されることもあります。
たとえば雑務を人に押し付けておきながら、実績だけは自分のものにしてしまう。
そんな人にはとことん利用されるでしょう。
たとえ乱暴に扱ったとしても、文句ひとつ言わず、周囲にも不満を漏らさないだろうと甘く見られているからです。
悔しい思いをすることや、あまりのショックで打ちのめされることも多々。
「いい人」というキャラクターのせいで、損をすることもあります。
優しすぎて嫌われることもある
優しすぎる人は、その性格のせいで嫌われることもあります。
「優しい人に敵はいない」と思いがちですが、実はそんなことはありません。
常に他人を優先したり、他人の考え方を尊重する人には、「実は裏があるのでは?」とか、「腹黒そう」といった疑念が常につきまとうからです。
また、あまりにも自分がなさすぎて、単純に「うざい」と思われる場合もあるでしょう。
優しさも、厳しさも、ほどほどが一番です。
人の良いところを見つけられる
優しすぎる人は、人の良いところ(長所)を見つけられます。
人を斜め上から見るような、批判的な視点は持ち合わせていないため、どんな状況でもポジティブな面を見つけられるでしょう。
「仕事が遅い」と評判の同僚を、「几帳面で丁寧だね」と褒める。
我が強すぎて疎まれている女性には、「表現力が豊かだね」と声をかけます。
人の救いになるような言葉を投げかけてくれる存在です。
「損をしても構わない」と素直に思える
優しすぎる人は、「損をしても構わない」と素直に思えます。
見返りを求めず、人のことだけを考えて行動できる、素晴らしい精神の持ち主です。
この自己犠牲の積み重ねが、周囲からの信頼につながっているでしょう。
ときには人が良すぎて損をすることも多いのですが、その存在感は誰もが認めているはず。
普段は目立たなくても、いなくなったら困る存在です。
我慢しすぎて、ときにストレスが爆発する
優しすぎる人は、我慢することが多いせいで、ときにストレスが爆発します。
自分でも気づかないうちにストレスを溜め込んでしまい、それが一気に吹き出てしまうのです。
ですから、あるとき急に無気力に襲われたり、会社に行きたくなくなったり。
ときには普段の温和な雰囲気からは考えられないほど、イライラしていることあるでしょう。
ストレスはうつ病の原因になりますので、適時発散してください。
恋愛の参考に!優しすぎる人が異性に嫌われる理由
「優しすぎる男はモテない」とか、「優しすぎる女性との関係は長続きしない」ということを聞いたことはありませんか?
恋愛面において、優しい性格は有利に働きますが、優しすぎると評判を落とすどころか、嫌われる理由にもなりかねません。
ここでは、優しすぎる人が異性に嫌われる理由を解説しますね。
優柔不断すぎてイライラするから
優しすぎる人が異性に嫌われるのは、優柔不断すぎてイライラするから。
たとえば彼氏に「何が食べたい?」と聞いたときに、「お前の食べたいものでいいよ」と言われ続けたらどう思うでしょうか?
彼女に何を伝えても、「いいね」という答えしか返ってこなければどう感じるでしょうか?
その答えは言うまでもないでしょう。
恋愛において、優柔不断な性格はマイナスにしかなりません。
「犠牲になってます感」が強すぎるから
優しすぎる人が異性に嫌われるのは、「犠牲になってます感」が強すぎるから。
あまりにも自己犠牲の気持ちが強すぎて、それを重く感じてしまうからです。
自分としては純粋に相手を尊重しているつもりなのに、相手からは「見返りを求められているのでは?」と勘ぐられてしまう。
最初は心地よくても、次第にその優しさが重荷になってしまいます。
心に闇がありそうだから
優しすぎる人が異性に嫌われるのは、心に闇がありそうだから。
家庭環境に問題があったのでは?
心にひどいトラウマを抱えているのでは?
強いコンプレックスがあるのでは?などと想像してしまうからです。
優しすぎて、ネガティブな面を見せない人には、そんな疑念を抱いてしまうもの。
どこか人間味が欠落しているように映るのでしょう。
反動形成がありそうだから
「反動形成」という心理作用をご存知ですか?
反動形成とは、強いストレスを受けたときに、その衝撃を緩和しようとして、無意識に本心とは真逆の行動を取ってしまうこと。
たとえば苦手な人からひどいことを言われたときに、その人に対して過剰に優しく接してしまうようなことです。
反動形成を知っている人にとって、自分にとことん優しくしてくれる人は恐い存在でしょう。
優しすぎる性格を直す方法
では、どうすれば優しすぎる性格を直せるのでしょうか?
ぼくが考えるに、その方法は2つあります。
「万人に好かれるのは不可能」と割り切る
まずは、「万人に好かれるのは不可能」と割り切ること。
今まで「嫌われたくない」と思ってきた人にとって、そう思って生きていくのは難しいかもしれません。
でも、これは事実です。
本当は経験からもわかっているはず。
嫌われたくなくて優しくなったのに、優しすぎたせいで嫌われた経験を思い出してください。
1日に1回だけ、人に自分の思いを伝えてみる
次に重要なのは、自己表現の習慣を身につけること。
1日に1回だけでかまわないので、人に自分の思いを伝えてみましょう。
同意されるかどうか、賛成してもらえるかどうかはどうだって良いのです。
「ランチはどうする?」と聞かれたら、思い切って自分の食べたいものを言ってみてください。
そうすることによって、意見を言うことへの免疫がつき、自分の考えが持てるようになりますよ。
彼氏が優しすぎると不安になる女性もいる
さて、「優しすぎる彼氏」は、女性からどういう評価を受けているのでしょうか?
ちょっと気になりませんか?
ここで、「マイナビ」が行った調査結果を紹介しますね。
22歳~34歳の恋人のいる女性(280名)のアンケートを集計したところ、40%近くの女性が「彼氏が優しすぎると不安になる」と回答したそうです。
Q.彼氏が優しすぎることに対して、その本心がわからず不安に思うことはありますか?
- ある:38.6%
- ない:61.4%
引用元:ウーマン・エキサイト
やはり優しすぎると、逆に不安になるんですね。
その理由は「本音がわからないから」というものだったそうです。
やはり、優しすぎると人間味が感じられなくなってしまうのかも!?
男性の皆さん、ご注意を!
「人が良い」は褒め言葉とは限らない
優しいのはとても素晴らしいことです。
しかしながら、社会に出たら、「人が良い」というのが決して褒め言葉とは限らないことに気づくでしょう。
そこには「お人好し」とか、「それくらいしか取り柄がない」という意味合いが隠れているからです。
ですから、人が良いと言われても、決して有頂天にならないでください。
もちろん他人のことを心から尊重できる部分を伸ばすことは大切ですが、自己表現もしてくださいね。
万人に好かれるのはムリだから、大切な人にとことん目を向ける。
それくらいの気持ちで十分ですよ!
ミラクリから一言
「嫌われたくない」から早めに解放されましょう。