「早く忘れたい失敗」は、誰にでもありますよね。
ぼくにもそんな失敗がいくつもありますし、今でも20年以上前の失敗を思い出すことがあります。
顔から火が出そうだ… みんなに笑われた…
恥ずかしい記憶は、強く脳裏に残るものですから、公衆の面前で恥をかいたときほど、うまく心の傷を緩和したいですよね。
心の傷が浅ければ、大失敗を早く忘れることも可能だからです。
今回は恥ずかしい失敗をしたときの対処法を紹介しますね。
早く忘れたい失敗はありませんか?
できるだけ早く忘れたい、記憶から消し去りたい。
そんな失敗がありませんか?
現代風に表現すると、いわゆる「黒歴史」ですね。
おそらく失敗の直後は、あまりのショックに落ち込み、しばらく立ち直れなかったでしょう。
年齢を重ねるごとに、大失敗は増えていくものですよね。
具体的には次のようなものです。
- 間違って、別の人に怒ってしまった
- ウォータースライダーで水着が脱げてしまった
- トイレのカギをかけ忘れて、見られてしまった
- あからさまな詐欺に引っかかってしまった
- 女性用トイレに入ってしまった
- 彼氏の名前と元カレの名前を間違えてしまった
上記には、実はぼくの失敗談も含まれています…。
どうぞ笑ってください…。
ぼくの大失敗は「取引先との会議中に寝てしまった」こと
ぼくにも早く忘れたい大失敗があります。
ぼくの大失敗は、「取引先との会議中に寝てしまった」ことです。
ウトウトしただけならまだ良かったのですが、完全に眠ってしまい、眠った直後にくる「ビクッ」という体の痙攣で、会議室の机を「ガタン」と押し上げてしまったのです。
その場にいた全員がぼくに注目し、ごまかすことは不可能でした。
会議に参加していたのは、取引先の重役を含めた10名。
その場はなんとか笑いになりましたが、進んでいた取引の話がご破算になったのは言うまでもありません。
失敗から5〜6年後、思い出すことがなくなった
そんな大失敗は早く忘れたいのですが、5〜6年経っても頻繁に思い出していたんですよね。
後悔してもしょうがないのに、あのときに見た取引先の重役の表情、上司の怪訝な顔、他の参加者たちの半笑いがハッキリと目に浮かびました。
でも、これではだめだと決意し、いくつかの方法を実践したところ、思い出すことがなくなったんです。
この経験を踏まえ、大失敗をやらかしたときは同じように対処することにしています。
恥ずかしい失敗をしたときの対処法
それでは、恥ずかしい失敗をしたときの対処法を紹介しますね。
ぼくが失敗を忘れるために実践したことがメインですが、カウンセラーの友人から教えてもらったことも含めてまとめていきます。
恥ずかしさの裏にある感情を整理する
まずは恥ずかしさの裏側にある感情を整理しましょう。
「恥ずかしい」という感情は、突き詰めると「恐怖」からくるものですよね。
では、何が怖かったのでしょうか?
たとえば次のようなものが挙げられると思います。
- ドジな奴だと思われないか?
- みんなから嫌われてしまうのではないか?
- 上司からの評価が下がるのではないか?
- 普段のキャラクターからの逸脱
- 理想的な自分とのギャップ
- 自分自身のプライド
嫌われるとか、バカにされるとか、評価が下がるとか、そういったことへの恐怖ですね。
または、普段のキャラクターや理想的な自分とのギャップも恐怖の原因です。
ノートに書きながら感情を整理したいときは、以下の記事で紹介している「モーニングノート」が効果的ですよ。
「なぜ恥ずかしさを感じたのか?」を理解すれば、今後やるべきことが見えてきます。
強がらず、恥ずかしさを認める
「ミスなんかまったく気にしてない」 「もう大丈夫」
そうやって強がれば強がるほど、実は失敗の傷が深くなっていきますよね。
友人の前では強がっていたのに、自宅に帰ったら落ち込んでしまう。
そのような気分の浮き沈みは、うつ病の原因にもなりかねません。
まずは恥ずかしかったことを素直に認めましょう。
私は大失敗をして、みんなの前で恥をかいたのだと、ちゃんと認識するのです。
それだけで嫌な記憶を消去できるわけではありませんが、強がっていたときよりもずっと楽になるでしょう。
一緒になって思いっきり笑う
カウンセラーの友人によると、大失敗をしたとき、一緒になって思いっきり笑うことも効果的だそうです。
失敗を目撃した人たちと一緒になって笑うことで、ストレスが軽減されるのです。
まさに「笑い飛ばす」ですね。
みんなが笑っている中で自分だけが泣いている構図は「被害者」ですが、みんなと一緒に笑ってしまえば、そこにいる全員を「共犯者」と認識できるそうですよ。
失敗したときはヒヤッとしますし、周囲の目も気になります。
その気持ちはわかりますが、失敗したときこそユーモアを忘れず、笑い飛ばしてくださいね。
自虐ネタにする
ちょっと高度なテクニックですが、自虐ネタにするのも効果的です。
次のような自虐ネタをうまく活用すれば、大失敗を笑いにできますよ。
- 生まれつきドジな性格だから
- 本当にだめな奴なんです
- 1日に8回はミスをする人間です
- エジソンは1万回失敗したそうですよ?笑
また、自虐ネタをうまく活用することで、周囲からも「よく失敗する人」と認識されます。
これは不利にも思えますが、失敗が「織り込み済み」になることで、たとえ失敗したとしても、周囲に落胆されることがなくなるというメリットがあるのです。
プライドを捨て、「私は失敗する人間だ」と堂々と言えたら、恥ずかしい失敗に落ち込むことがなくなるでしょう。
目撃者を褒めて、注意をそらす
失敗した直後の空気を変え、ダメージを軽減するためには、目撃者を褒めるという方法も効果的です。
ちょっとわかりづらいかもしれませんので、具体例を挙げてみましょう。
- あなたのような仕事がデキる人は、きっとこんな失敗をしないよね
- 君のようなスマートな人に笑ってもらえたら本望だ
- ぼくの失敗が気晴らしになったら嬉しいよ
- あなたの気さくな性格に感謝しているよ
失敗の目撃者を褒めることで、ミスそのものから注意をそらすことですね。
そこで何らかの会話が生まれたら、ミスが無かったことになる可能性もありますし、少なくとも心の負担は軽減されるでしょう。
これは「大人の対応」と言えます。
謙虚になるために、自身を振り返る
ここまで紹介してきたのは「失敗のストレスを軽減する方法」がメインでしたが、失敗についても振り返っておきたいですよね。
失敗するということは、どこかに奢りがあったり、物事を雑に進めていた可能性が高いからです。
ですから、次のようなことを整理し、失敗そのものについても分析しておきましょう。
- 失敗の原因
- 反省するべきところ
- 自身の奢り
- 基本を忘れ、雑に進めていたところ
- 相手の気持ちをくみ取っていなかったところ
失敗の原因がわかれば、謙虚な自分になれますからね。
プライドが高すぎる人は傷つきやすい
プライドを適度に持つことは大切ですが、高すぎるのは問題です。
ぼくは2013年にうつ病を経験していますが、プライドの高さも鬱の原因の1つでした。
理想だけが高く、プライドだけが増長し、目の前の失敗を受け入れられなかったんですよね。
仕事のミスを認められず、上司のせいにする。
人間関係がうまくいかない自分を認められず、周囲への不平不満を募らせる。
そのようなことばかりしていた結果、ストレスに心身を冒されてしまったのです。
ありのままの自分を受け入れ、自己肯定しよう
ぼくがうつ病の克服を決意したとき、まず考えたのは「ありのままの自分を受け入れよう」ということでした。
ドジな自分、意地っ張りな自分、プライドだけが肥大化した自分、人と良好な関係を築けない自分です。
まずは今の自分を受け入れて、その上で自己肯定をすること。
すると人前で取り繕うことがなくなるため、キャラクターが以前とは変わりますが、生きるのがずいぶん楽になりました。
ネガティブで自己否定ばかりしている人にとって、自己肯定ができるまでには時間がかかると思います。
でも、自己肯定ができれば、失敗を過剰に受け止めることも無くなりますよ。
そして、過去の失敗も必ず乗り越えられます。
ミラクリから一言
失敗は誰にでもありますから!