「頭の良い、行動力のあるリーダー」ではなく、「楽しいバカ」に人はついていく。.という記事が久しぶりにソーシャル中心で大きなアクセスを集めた。このミラクリでは書いた記事がコンスタントにバズったり、時にはFacebookで1,500シェアされることもあれば、一ヶ月ほど鳴かず飛ばずの場合もある。それでも好きで書き続けられるのでモチベーションには全く問題はないのだが、やはり寂しいw
文章をインターネットで発表する以上、できるだけ多くの人に読んでほしいと考えるのは自然だ。記事がバズったときは自分の仕事が認められたような気がして嬉しいし、鳴かず飛ばずだと色々考えることもある。なぜぼくのブログがそれほど読まれないのかを考えてみる。
書き手のキャラクターがない
いまの人気ブロガーは大きく三種類に分かれる。
「お前が言うな!」ブロガー
言い方は少々キツくなってしまうが、これは批判ではない。
例えばネットで大人気の「はあちゅう(@ha_chu.)」さんや「イケダハヤト(@IHayato.)」さんは、恐ろしいほどまでに自由だ。嫌われることなんて恐れてはいない(ように見える)し、前に発言していたことと矛盾する内容を書いても「成長だ!」と言い張る。批判されることも多いブロガーさんだが、ぼくはお二人が大好きでアップされた記事はついつい読みに行ってしまう。
このお二人は「おまえが言うな!」キャラを見事に確立しており、存在から記事からすべてが「突っ込みどころ満載」なのだ。今のソーシャル時代では誰かの記事(情報)をただ受け取るだけではなく、「その後みんなで議論できる」コンテンツがウケる傾向にある。お二人はソーシャルを緻密に活用し、しかもあえて自分をネタ化することによって不動の地位を確立している。
特定分野で成功しているブロガー
例えば起業家として成功している人が自分の考えをブログを書いたり、プログラマーとして有名な人が技術系のブログを書けば、それだけで大きなアクセスが集まる。特定分野で活躍する人というと広義になってしまうが、「特化型ブロガー」と言い換えてもいい。最近で言えばメタップス代表の「佐藤航陽さん」が、自社の大型資金調達やこれまでの人生について綴った記事が巨大なアクセスを集めていた。
この人たちが書くブログは、読む前から「神」を見るような目線になってしまう。そこに書いてあることは非常に価値があり、一般の人よりも先を行く情報を発信することにより、読者は未来へのヒントを見出す。ある意味で書き手と読者が「教祖と信者」のような関係性になっており、ここを目指すのであれば何かで著しい成功をするしか無い。
長老ブロガー
これは年齢を指す言葉ではない。
インターネット、そしてブログが普及する前からコツコツとブログを発信してきたことにより不動の地位を獲得してきたブロガーさんのことだ。例えば「コグレマサト(@kogure.)」さんや「小飼弾(@dankogai.」さんや「ちきりん(@InsideCHIKIRIN.)」さんが挙げられるだろう。この方々はソーシャルももちろん活用されているが、既に多数の固定読者(ファン)を獲得しており、記事を発信するだけでも巨大なアクセスを集める。
良質な情報をコツコツと発信し続けてきたことが、そのまま信頼になっているのだ。
3つに分類してみると分かりやすいが、ここにチャレンジするのは時間がかかり、そして既に枠が埋まっている。自分で新しい枠を開拓するか、それとも長い目でコツコツ継続していくしかない。ただコツコツ継続しているだけでは、どんどん衰退していくだろう。
リアル社会での動きがない
最近のネットを見ていると、前述した3つのタイプに属する以外の人がブログを書いたとしても、よほどの文才(世界観)がない限り読まれることはない。
情報に溢れすぎている現代では「ただ情報を受け取る」ことに飽きが生じている、そしてあまりにもスマホで処理する情報が多いことにより、個人ブログなどにはなかなか手を伸ばせないのだ。これは自分自身で考えてもそうである。
では、どういうブログが優先して読まれるのか。
1.3つのブロガータイプに属した人の記事
2.ソーシャルやキュレーションでバズり中の記事
3.リアル社会での動きと絡めて書かれている記事
ということになる。
1と2になるには努力以外の要素としてセンスや運が必要だが、3になるには個人の努力でなんとかできる要素がまだ大きい。もちろん記事がバズり、ファンを獲得するまでにマーケット感覚やセンスも必要なのは当然だが、入口としては入りやすいということだ。
このミラクリでは、自分の仕事やリアルの活動については書いてこなかった。それは自分自身のことについてネタ化できる要素が見当たらなかったからだ。しかしネット上の情報を切り貼りし、そこに自分の意見を乗っけるだけの記事などは無数にあり、他ブログとの差別化にはなり得ず、むしろ討ち死にだ。
2014年頃からはオンラインサロンも流行し、多くのメディア関係者がリアルの活動も真剣に考えている。今後も「ネットとリアルの融合」は加速するだろう。これからはリアルな仕事やつながりについての記事も書いていきたい。(ちなみに現代の「リアル」の定義は、「実際に会う」ことだけに限らず、ネット上の交流も含まれる。)
文章(世界観)が軽い
当然ながら、リアルの活動に薄い文章は軽くなりやすい。ネット上の情報を切り貼りして「俺はこう思った!」みたいな記事よりも、ランチの写真とともに「今日は◯◯ちゃんとパンケーキを食べました♡」の記事の方がリアリティがある。(読まれるかどうかは別として…)この「リアリティ」は何よりも重要なのだ。
リアルな活動と絡めると言えば「起業しました!」「NPOでこんな活動してます!」みたいなことばかり連想するが実はそうではない。もちろんそれがあればキーワードと読者ターゲットがハッキリするので一番合理的ではあるが、そこまで赤裸々に自分のリアルを明かさなくても、多くのファンを獲得している書き手は沢山存在する。そこにはどんな秘密があるのか?
多くのブログを読みあさった結果、自分独自の世界観を作るには、戦略的に書くことでも可能だと感じている。
まとめ:キャラ、リアル、世界観の3つを組み合わせる
ここまで分解するとお分かりだろうが、3つの問題点に対してどれか1つにアプローチするだけでは人気ブロガーになるのは無理で、必要なことは「キャラ、リアル、世界観の3つを組み合わせること」だ。当然ながらこの3つそれぞれに取り組むことは一朝一夕ではどうにもならず、いずれにしても長い目で考えた継続が必要であることは言うまでもない。
SEOの世界でもよく言われるように、リアル社会でもキーワードが複数あることはとても重要だ。それはいま活躍している芸能人を見てもよく分かるだろう。(お笑い芸人が映画監督もする。美人モデルがボクサーになるetc…)
この記事では抽象的概念での問題点を書いたが、ここからさらに細かい問題点をあぶりだし、自分メディアを育てていきたい。
そんじゃーね。
ミラクリから一言
定期購読してくださってる方、いつもありがとうございますw