不平不満が多い人と一緒にいると、疲れますよね。
また、自分自身が文句や愚痴をよく言ってしまうときは、ストレスが溜まっている証拠だと思います。
誰が言うにせよ、不平不満は聞いていて気持ちのいいものではありません。
ときには人間関係の絆を深めるための有効なツールになりえますが、それはまさに一瞬。
基本的には、文句や愚痴を言わない人間になったほうがいいでしょう。
また、誰かが不平不満を言っていたら、角が立たないように配慮しつつ、自立を促すことが大切です。
そんなわけで今回は、不平不満が多い人の特徴・心理・付き合い方をまとめてみました。
あわせて文句や愚痴を言わない人になる方法も紹介します。
不平不満とは?
不平不満とは、何なのでしょうか?
その意味を調べてみると、「文句や愚痴などのこと」と説明されていました。
具体例でいうと、職場の文句、上司の愚痴、人の悪口(陰口)などが該当しそうですね。
不平不満が多い人の特徴と心理
では、不平不満が多い人には、どのような特徴があるのでしょうか?
その特徴がわかれば、文句や愚痴をよく言っている人の心理が見えてきます。
自己責任の考え方が欠如している
不平不満が多い人は、自己責任の考え方が欠如しています。
つまり何でも人任せにして、人のせいにしているということですね。
ですから、どんなことが起こっても「自分は理不尽な状況に置かれている」とか、「不当な扱いを受けている」などと感じてしまうのです。
たとえば上司から仕事を頼まれたとき、嫌々それをやるのか、「仕事を獲得した」と思うのかで、その後の取り組みが大きく変わるでしょう。
選択を人に委ねるのが習慣になると、人生自体が受け身になってしまいます。
完璧主義
不平不満が多い人は、完璧主義の傾向もあります。
完璧を目指しているからこそ、些細なほころびを許せず、不満が募ってしまうのです。
たとえば人から見れば完璧なプロポーションなのに、気に入らない部分をあげつらい人がいますよね?
そのような人は、決して間接的に自慢をしているのではなく、本当に不満を感じているのです。
完璧主義も度が過ぎると、あらゆる場面の満足度が低下してしまいます。
やりたいことを我慢している
不平不満が多い人は、やりたいことを我慢しています。
「自分は我慢しているのに…」という意識があるから、人や環境に対する不平不満が溜まってしまうのです。
たとえば同期たちはやりたい仕事をやっているのに、自分がそうでなければ、日々不満が溜まりますよね。
「抑圧されている…」という心理は、不満の原因になります。
嫉妬深い
不平不満が多い人は、嫉妬深い傾向もあります。
周囲のことを気にしていて、何かと自分と比べてしまうからこそ、文句や愚痴が増えてしまうのです。
たとえば年収、出世、友だちの多さ、SNSのいいね!の数など、比べるものは枚挙に暇がありません。
嫉妬心が強ければ強いほど、日常への不満は募るでしょう。
嫉妬をコントロールする方法は、次の記事で紹介しています。
考え方(捉え方)がネガティブ
不平不満が多い人は、考え方がネガティブです。
考え方がネガティブだから、物事の捉え方もいちいち後ろ向きになってしまうのです。
たとえば上司に仕事を頼まれたとき、「ま〜た仕事をふられた…」と考えるのか、「依頼してもらえた!」と考えるのかで、その後の取り組みは大きく変わるでしょう。
考え方がネガティブだと、全ての物事に対して前者のような捉え方をしてしまいます。
ポジティブになる方法は、次の記事で紹介していますよ。
文句・愚痴を言わない人になる方法
では、文句や愚痴を言わない人になるためには、どうすれば良いのでしょうか?
「不平不満が多い人の特徴と心理」を理解できた時点で、ある程度の答えは見えていると思いますが、主なポイントを解説しますね。
自分自身で選択し、決断する癖をつける
文句・愚痴を言わない人になるためには、自分自身で選択し、決断する癖をつけることが大切です。
つまりどのような判断であっても人任せにせず、自分で選ぶということですね。
たとえ上司から頼まれた仕事だとしても、それを受けるかどうかを決めるのは自分自身。
いわれのないトラブルに巻き込まれたとしても、それに立ち向かうかどうかを決めるのは自分自身なのですから。
この決断を人任せにすると、望ましくない結果が得られたときに「◯◯さんのせいで…」になってしまいますが、自分で選択したならば「自分の責任」を認め、すぐに気持ちを切り替えられるでしょう。
ネガティブな口癖をやめる
文句・愚痴を言わない人になるためには、口癖を変えることも大切です。
たとえば次のようなもの。
- だって
- どうせ
- 今さら
- でも
- いや、それは違う
- あの人が…
これらは言い訳や弁解のときによく使われる、ネガティブなセリフですよね。
人から言われたら、心底うんざりする言葉だと思います。
言い訳をしたくなるのは、人生の選択を人任せにしているから。
受け身な状態でいて損をするのは、他でもない自分自身です。
何事にも感謝する習慣を身につける
文句・愚痴を言わない人になるためには、感謝する習慣を身につけることも大切です。
これは、まずは強制的にでも構いません。
嫌いな人がいるなら、「人間力を高めてくれる存在」だと捉えましょう。
厳しい上司がいるなら、「ビジネスマンとして成長させてくれる師匠」だと考えてください。
もう一度言いますが、最初はウソでも、嫌々でも、強制的でも構いません。
それを口に出して、ノートに書いているうちに、少しずつそう思えるようになるからです。
不平不満ばかりの人との付き合い方
さて、ここまでは不平不満が多い人の特徴などを紹介してきました。
せっかくなので、ついでに「不平不満ばかりの人との付き合い方(対処法)」も知っておきたいですよね。
文句や愚痴を延々と聞かされるほうもストレスが溜まりますし、時間とお金を無駄にしますから。
話を聞くだけ聞いて、「アドバイスをしない」のがポイント
不平不満ばかりの人がいたら、話を聞くだけ聞いて、アドバイスをするのはやめましょう。
なぜなら彼らにアドバイスをしたところで、「でも…」「だって…」と反論されるのがオチだからです。
また、不平不満が多い人は、そうしたやり取りをすることを望んでいますので、アドバイスをした時点で術中にはまってしまいます。
つまり、「そうなんだ」とだけ言って何もアドバイスをしなければ、彼らは肩透かしをくらうということ。
肩透かしをくらったら、あなたに不平不満を言うのをやめ、もっとリアクションの良い人を探すでしょう。
これで「ストレスの巻き込み事故」のような現象を回避できます。
嫌いな人、苦手な人との接し方は次の記事でも解説していますよ。
仕事の不平不満を聞かされた人の感想は「それなら辞めれば?」が1位
さて、世間の人たちは不平不満が多い人のことをどう思っているのでしょうか?
「みんなの声」というサイトが行ったアンケートが非常に面白かったので、ここで引用します。
仕事の不平不満をよく言っている人に対する反応は、予想以上に冷ややかでした…。
仕事内容や職場環境に不満をよく言っている人、いませんか?
あなたはそうした不満を聴いて、どう思う?(9,275票)
- それなら辞めれば?と思う:40%
- この人が不満を言わない職場なんてあるのかな、と思う:21%
- 思ってもそんなに口にしなければよいのに、と思う:15%
- 特に何とも思わない:10%
- ストレスに弱いんだなぁ…と思う:4%
- その他:7%
引用元:みんなの声
意外にも、優しい気持ちで聞いている人はほとんどいないんですね。
表面的には不平不満に同調しているように装っていても、実は「早く終わらないかな…」と思われていたり、「じゃあさっさと行動しろよ」とか、「面と向かって言いに行けよ、根性なし」と思われているのかもしれません。
居酒屋で上司や会社を批判して盛り上がっている集団は、実は茶番を演じているだけなのかも…!?
不平不満(陰口)は人を不快にさせる
不平不満(陰口)は、人を不快にさせます。
たとえば食事に行ったときに、隣の席の人がネチネチ愚痴を言っていたら、それだけで暗い気持ちになりますからね。
もちろん自由なのですが…。笑
不平不満を言うことで自分自身を深く傷つけ、周囲の人にもストレスを与えてしまう。
よくよく考えれば、不平不満を言うことのメリットは1つもありません。
その現状を変えるためには、考え方を変え、物事の捉え方を変えること。
時間はかかるかもしれませんが、自分で選択する癖をつければ、人生はもっと豊かになるでしょう。
悪口にも注意してくださいね。
ミラクリから一言
不平不満を言う時間があるなら、遊びに行ったほうがいい。