自己分析

【生真面目な性格を直す方法】真面目すぎることのメリット・デメリット

「生真面目な性格」には良い面もありますが、常に息苦しさを抱えてしまう側面がありますよね。

度が過ぎて、周囲に気を使わせてしまうこともあるでしょう。

生真面目な性格は、人から信頼されやすい一方で、うつ病などの病気のリスクを高めてしまいます。

今回は真面目すぎるがゆえに、自己嫌悪をくり返す人が楽に生きる方法を紹介します。

真面目と生真面目の違い

まず、真面目と生真面目の違いを確認しておきましょう。

ほとんど似たようなものだと思いがちですが、実は微妙に異なります。

まずは真面目について。

うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。真心のあること。誠実であること。

「とにかく物事に真剣に向き合う熱い人」といったイメージですね。

また、真面目でありながら、どこか周囲の人に対する配慮が感じられます。

どうやら真面目であることにはネガティブな要素がなさそうですよね。

では次に、生真面目について。

非常にまじめなこと。まじめすぎて融通のきかないこと。

真面目とはうって変わって、ネガティブな要素が含まれていますよね。

「真面目すぎて柔軟さが足りない人」というイメージでしょうか。

やはり生真面目な性格には、デメリットのほうが多いようです。

真面目な性格も度が過ぎると窮屈に

真面目であることは大切ですが、生真面目は窮屈ですよね。

ぼく自身のことで恐縮ですが、ぼくが2013年にうつ病になったのも、まさに「生真面目な性格」が原因だったように思います。

真面目すぎて融通がきかず、決めたことから外れるのが許せない。

それが1日のスケジュールであっても、食事の時間であっても、やるべき仕事であっても、どれか1つが乱れるだけで自己嫌悪に陥り、過剰に後悔してしまいます。

そんな苦しみを「自己成長のため」と思い込んでいましたが、ついにメンタルが限界を迎え、鬱という形であらわれました。

今では適度に「ゆるく」を心がけ、自身を追い詰めないようにしています。

ぼくのうつ病体験は以下の記事で。

そんな経験から、生真面目な性格に苦しまずに生きる方法を試行錯誤するようになりました。

まずは真面目すぎることのメリットとデメリットを整理し、少しでも楽に生きられるようにしていきましょう。

真面目すぎることのメリット

真面目すぎることには、もちろん良い面もあります。真面目な性格がベースにあれば、ほとんどのことは成し遂げられると言ってもいいくらいに。

人から信頼され、頼られる

真面目な性格の人は、人から信頼され、頼られますよね。

会社組織のなかにも「この人に仕事を頼めば絶対に大丈夫」という人がいるでしょう。

結果はどうあれ、最後まで投げ出さずに完成させてくれる安心感がありますよね。

そして、信頼が積み重なると、さらに人から頼られるようになっていきます。

仕事にも、恋愛にも一途である

仕事や恋愛に一途であるところも素晴らしい。

もはや「愚直」と言っていいくらいかもしれませんね。

真面目な人は、体調が悪くても、評価されなくても、自分自身の思惑から外れても、最後まで投げ出しません。

情報も、出会いも多い現代だからこそ、そんな一途さが人の心を打つでしょう。

やる気とモチベーションが常に高い

やる気とモチベーションは浮き沈みしやすいものですが、真面目な人は常に高い意識で物事に臨みます。

体調管理に加えて、モチベーションの管理にも熱心ですね。

「仕事に行きたくない…」と思ったとしても、「いや、あの仕事をやり遂げるのだ」と切り替えて会社に向かう。

そんなストイックな姿勢は、尊敬の対象にもなるでしょう。

「やる気がない」と思ったときは、以下の記事でまとめた方法をぜひ実践してください。

仕事・勉強の成果を出しやすい

真面目すぎる性格が成果に直結する場合もありますよね。

仕事であれば、結果を出せる可能性が高く、仕事への取り組み自体を評価される場合もあるでしょう。

勉強なら、友だちが遊んでいるのを横目に受験まで一直線。

志望校に合格できる可能性が高まるかもしれません。

「正直者は馬鹿を見る」という言葉もありますが、やはり真面目な人が日の目を見るケースは多いですよね。

ただし、デメリットにも気をつけなければ、周囲の人から疎まれたり、精神病を患うリスクがありますよ。

真面目すぎることのデメリット

真面目すぎる性格にはメリットもありますが、「デメリットのほうが多い」というのがぼくの結論です。

どのようなデメリットがあるのか、具体的に確認していきましょう。

融通がきかない

融通がきかないのは、社会人にとって致命的なことです。

「初志貫徹」を心がけ、最初から最後まで方針を変えない人もいますが、やはり端から見ると息苦しいですよね。

たとえば「日曜日はドライブに行く」と言ったら、当日に予期せぬ渋滞を知らされても出かけてしまうような人です。

一度決めたことを貫く姿勢はすばらしいですが、一方で柔軟さが足りないとも言えますよね。

頑固・柔軟な方向転換ができない

頑固すぎて、柔軟な方向転換ができないところも、かなり息苦しいポイントです。

人からのアドバイスに耳を貸さず、自らの方針を貫くこと。

そんな姿勢が賞賛されることもありますが、間違った方向に進んだときに修正がきかないことも。

プロジェクトのリーダー、または会社の経営者になるなら、人の言葉を上手に取り入れることも大切な能力と言えます。

人を頼ることができない

真面目すぎる人は、えてして人を頼るのが苦手ですよね。

「甘え上手」の反対の「甘え下手」ですね。

真面目であるがゆえに、サポートをお願いすることで迷惑をかけないか、相手の負担にならないかと考えてしまう。

自分自身がよく頼られるからこそ、頼られる人の辛さが理解できてしまうのです。

周囲の評価を気にしすぎる

真面目な性格を賞賛されると、常に周囲の評価を気にするようになります。

今の言動は楽観的と取られやしないか、「ゆるい」と思われないだろうか?などと、真面目のレールから外れることを恐れるようになるのです。

ゆえに人の評価が気になり、冒険をしなくなる。

徐々に息苦しさがつのって当然です。

隙がなく、声をかけづらい

真面目すぎる人は、隙がないように見えますよね。

たとえば「今日は早めに退社して飲みに行く?」と同僚を誘おうとしたとき、眉間にしわを寄せて、猛烈な勢いで仕事をしていたら声をかけづらいと思います。

また、周囲の声を寄せつけないオーラも感じ取れますので、アドバイスすることもはばかられるでしょう。

モテない

これはぼく自身の経験談でしかありませんが、真面目すぎる人はモテません。

やはり異性にモテる人というのは、どこか遊びがあり、柔らかいオーラを持っているもの。

仕事のときはバシッと真面目に、オフの時間はとことん遊ぶ、そんなメリハリは魅力的に映ります。

異性だけではなく、遊びがある人は同性からもモテますよね。

自己嫌悪、自己否定に陥りやすい

真面目すぎると、自己嫌悪、自己否定と常に闘うことになります。

長所よりも短所に、できたことよりもできなかったことに目が向き、満足するなんてありえません。

そんな姿勢が「ストイック」と賞賛される傾向にありますが、毎日のように自分自身を追い詰めていては、メンタルと肉体がもたないでしょう。

自己嫌悪ばかりしていると、生きるのが辛いという状態に陥ってしまいますよ。

うつ病を患うリスクが高い

真面目すぎる性格は、うつ病を患うリスクを高めます。

過剰な責任感と義務感を背負い、毎日のように自己否定するような人は、実は人の何倍もストレスを溜めているからです。

しかも、真面目な人はストレス解消のための遊びを「怠慢」と考えていることが多く、決してやろうとはしません。

そんな状態が続くと、精神が壊れてしまって当然ですね。

うつ病になりやすい人の性格については、以下の記事でまとめています。

それでは、いよいよ生真面目な性格を直す方法を紹介していきますね。

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生真面目な性格を直す7つの方法

生真面目な性格に悩んでいるなら、7つの方法を実践していきましょう。「こうするべきだ」と考えず、少しずつ実践してくださいね。

1.ちゃんと自分を褒めてあげる(自己肯定)

ちゃんと自分を褒めてあげること、つまり自己肯定を増やしていきましょう。

人間ですから、自己否定と自己嫌悪をやめることはたぶん無理です。

ときには自己を傷つけるまで内省することが成長に繋がる場合もありますしね。

1日1回でもいい。

まずは今日できなかったことよりも、「今日できたこと」を存分に褒めてあげてください。

人からの評価を勝ち取るのは大変ですが、自分で褒めることはすぐにでもできるはずです。

2.断る勇気を持つ

思い切って「No」と言う勇気を持ちましょう。

仕事の依頼が立て込んでいるなら、新規の仕事を断るか、期限の交渉をすること。

たくさんの人と一緒にいることに疲れたときは、飲み会の誘いを断り、1人の時間を作ることです。

生真面目な人ほど「Noは負け」「断ったら嫌われる」という偏った考え方を持っているものですが、1回や2回断ったくらいで嫌われることも、負け犬の烙印を押されることもありません。

勇気を出して断ってみたら、2回目からは楽に「No」を言えるようになりますよ。

3.自己分析をやめる

生真面目な人ほど自己分析に熱心。

かつてのぼくもそうでした。

自分はどんな性格か、どんな特性があるのか、長所はなにか、短所はなにか、本当にやりたいことはなんなのか、そのためにやるべきことはなんなのか。

「自分探しの旅」に終わりがないように、自己分析にも終りがありません。

また、苦労して探し当てた「自分」が、周囲の印象とかけ離れているのはよくあること。

「自分のことが一番わからない」くらいの気持ちで人の言葉に耳を傾け、毎日が冒険のような気持ちで生きてみましょう。

4.自分の性格、人間性、特徴を誰かに聞いてみる

自己分析をなかなか止められないなら、近しい人に自分について尋ねてみてください。

もし勇気があれば、あまり親しくない第三者に聞いたほうが、より客観的な意見をもらえるでしょう。

自分はどんな性格か、人間性はどんな感じなのか、特徴はなんなのか。

きっと今までの自己分析が恥ずかしくなるくらい、かけ離れていると思います。

「自己分析なんか馬鹿らしいし、あてにならない」と思えたら、他のことに目が向くでしょう。

5.勇気を出して人を頼る

勇気を出して人を頼ってみましょう。

誰にでも大変なときや、辛いときや、深く頭を悩ませるときがあります。

今まで自分を頼ってきた人たちのように、自分も誰かに頼ってみましょう。

恥ずかしさが拭えないなら、親友や家族からでも構いません。

頼ることを知らない人が声をあげたとき、力を貸してくれる人は必ずいます。

6.思いっきり遊ぶ

思いっきり遊ぶことも大切ですよ。

お酒を飲みに行くでも良し、海外に旅行するでも良し、気になる異性と遊びに行くでも良し。

生真面目でストイックな人ほど遊びを軽視しがちですが、別のことに取り組む時間は大切ですよ。

これは実感からも思います。

仕事のことを忘れている時間にヒントを思いついたり、悩んでいたトラブルの解決策が見つかったり。

または悩んでいたこと自体が馬鹿らしくなったり。

思い詰めているときほど視野が狭くなっているものですから、その場をパッと離れて冷静に、客観的になりましょう。

7.人との競争と比較をやめる

人との比較と競争は何も生みません。

競争心が短期的なモチベーションに繋がるのは事実ですが、長期的には必ず無理が生じます。

同期に勝ちたい、出世したい、営業成績でトップになりたい、実績をだして認められたい。

これらは健全な目標にも思えますが、実はすべて「他人」が絡んでいますよね。

勝負に勝ったときは優越感があるものの、負けたときは敗北感と自己嫌悪にさいなまれる。

そうこうしている間に、メンタル的なストレスは蓄積しているものです。

人との比較よりも、「自分はどうしたいのか?」を常に自問自答してみましょう。

これまでの性格は必ず捨てられる

「性格は捨てられる」

これがぼくの結論です。

まったくの別人になることはできなくても、今までの性格をチューニングすることはできる。

気にしいな人が奔放になることだって、豪快な人が細かくなることだってできる。

ぼくは2013年にうつ病を患って以降、自分の性格が大きく変わったと実感しています。

生真面目な性格によってストレスを溜めているなら、この記事で紹介したことをぜひ実践してみてくださいね。

ミラクリから一言

生真面目は、いずれ重荷になります。

トシノリ
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