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実は鬱にも種類がある!うつ病、うつ状態、うつ気分の違い

「うつ病」と聞くと、自分とは無関係だと思ってしまいますが、「憂鬱な気分」なら経験があるのではないでしょうか。

「うつ病」も「憂鬱」のいずれも、「鬱(うつ)」という文字が含まれており、「気分が落ち込む」点では同じです。しかし、うつな気分とうつ病とでは、その症状の強さや治療法などが大きく異なります。

うつな気分とうつ病には、具体的にどのような違いがあるのかを解説していきます。

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うつ病・うつ状態・うつ気分は似て非なるもの

「うつ気分」「うつ状態」「うつ病」は、いずれも「鬱」という文字が含まれ、気分が落ち込む症状があります

まずは、それぞれの状態の特徴を見てみましょう。

うつ気分は一時的に憂鬱な気分になること

うつ気分とは、憂鬱な気分になり、落ち込むことを言います。悲しい出来事や悩みがあると、気分が滅入って、いつもは楽しめることにも興味を持てなくなる、そんな経験はありませんか?

ぼくは通常であれば、ちょっとしたことでは落ち込みませんが、たとえば仕事でミスをしたときなどは、しばらく凹みっぱなしです。日課にしているスポーツジムも億劫になり、Youtubeでモチベーションアップ動画を観ても気分が晴れません。

それでも、数日経って自分の中で整理がつき、仕事のミスを繰り返さないように工夫すると、前向きな気持ちを取り戻せるようになります。このように、一時的に気分が落ち込むことをうつ気分といいます。

うつ気分の状態をまとめました。

  • 誰にでも起こりうる感情
  • 落ち込み、やる気もなくなるが、耐えることができる
  • 気分転換で回復する
  • 時間の経過(2、3日程度)で回復する
  • 仕事や日常生活にあまり支障がなく、変化も少ない
  • 自分あるいは周囲の協力により、早めに回復する
  • 憂鬱な気分になったきっかけがはっきりしている
  • 抗うつ薬はほとんど効果がない
  • 死について考えることは稀

うつ状態は憂鬱な気分が続き、耐えきれない状態

うつ状態とは、憂鬱な気分が長期間続き、耐え切れなくなっている状態を言います。うつ気分のように、数日後に回復することもなく、気分転換へのやる気すら出せません。

ぼくが初めてうつ病を患ったとき、恐らくこの「うつ状態」の段階で、何かがおかしいと感じ始めていました。しかし、当時はそれがうつ病の初期症状だとは思いもせず、やる気がでないことや、仕事に集中できないことも、自分自身が弱いせいだと勘違いしていました。

以下のうつ状態がある場合は、できるだけ早い受診をおすすめします。

  • 気分の落ち込みや苦しさが長く続く
  • 主に心の症状が起こる
  • 行動面での変化はそれほどない
  • 身体を休めてからであれば気分転換も有効
  • 原因を解決したり遠ざけると症状が緩和する
  • とてもうれしい出来事などがあると回復しやすい
  • 仕事や日常生活をなんとか維持できる
  • がんばれ!という周囲の声によって一時的に悪化する場合がある
  • 抗うつ薬はほとんど効果がない
  • 死について考えることは稀

うつ病は憂鬱な状態が2週間以上続き、妄想を引き起こす病気

うつ病とは、とても深刻な鬱状態が2週間以上つづき、妄想が襲ってくる状態を言います。うつ病になると、うつ状態のように、気分転換では回復できません。

気分の落ち込みだけではなく、何に対してもやる気が起こらないため、仕事や日常生活にも悪影響を与えてしまいます。

ぼくがうつ病を患ったときには、同じ職場の人たちがいつも自分のミスを笑い、自分を不要な人間だと思っているに違いないという妄想に取り憑かれていました。いつもバカにされているような気がして、手汗、動悸、身体の震えが止まらず、吐き気がおさまらないことも。

結局はうつ病を理由に、2週間足らずで退職しましたが、そんなときに親身になってくれる同僚と上司ばかりなのに、ぼくは妄想のなかで彼らを疑っていたのです。

今思い返せば怖い話ですが、以下の様な鬱状態になると自分で感情をコントロールするのがほとんど不可能です。

  • 気分の落ち込み、やる気喪失などが2週間以上ほぼ毎日継続する
  • 1日単位での気分の変動はあるが、完治するまで症状は緩和しない
  • 妄想状態になることがある
  • 話をしない、表情がなくなる、動作が遅くなるなど行動面の変化が多数現れる
  • とてもいいことがあっても気分が回復しない
  • 仕事や趣味など全く手につかない
  • きっかけ、原因がはっきりしないことが多い
  • 専門の医療機関(心療内科、精神科等)での治療が必要
  • 自然に治ることは極めて稀
  • 抗うつ薬の服用が効果的
  • 自殺や死について考えることがある

うつ気分とうつ状態の違い

うつ病を患った場合、「うつ気分」「うつ状態」「うつ病」という3つの段階を踏んで、症状が悪化していきます。まずは「うつ気分」「うつ状態」の2つを比較してみます。

どの症状も「憂鬱な気分になる」点では同じ

憂鬱で、いつもなら楽しいと思える会話が楽しめず、何かをしようという気にもならない…このような感覚は、実はうつ気分もうつ状態もほとんど同じです。

何らかのきっかけや原因となるものがあり、ストレスを感じて気分が落ち込んでいるため、原因を取り除けば憂鬱さも吹っ飛びます。

うつ気分もうつ状態の違いは分かりにくいですが、うつ状態は落ち込む期間が少しだけ長く、気軽に気分転換に出かけるやる気が湧いてこないことが大きなポイントです。うつ気分は、2〜3日程度で回復するのに対して、うつ状態は数日間に渡って苦しい状態が続きます。

うつ状態になると、気分転換ですぐには解決しない

うつ状態になると、うつ気分のように「気づいたら治っていた」のようなことにはなりません。ストレスの原因となった事柄を取り除いたり、落ち込みが一気に吹き飛ぶほど嬉しいことが起こるなど、かなり大きな出来事を必要とします。

うつ状態から抜けだすには、かなりの気力が必要なんです。

最初のうちは、気分転換をしようという気になれないこともあるでしょうから、まずは身体を休めてください。ここで無理をして、焦る必要はありませんので、まずは体を休めることだけを優先してください。

そして、少しやる気がでてきたら、仕事でも、趣味でも、自分がやりたいと思えることに時間を費やし、気分転換することで、気持ちがどんどん回復していきます。

そうすれば、憂鬱さの原因となった事柄を解決する意欲も湧き、うつ状態から脱することができるのです。

ぼくも、突然のように気分が滅入ることが未だにあります。この状態を放おっておくと危険ですから、スポーツジムに行くなり、誰かに会うなり、ブログを書くなりで、半ば強引に対策をしていますよ。ただ、対策がうまくいくこともあれば、逆に落ち込むこともありますので、無理をせず、休むことが先決です。

いつもの鬱対策に効果が見られないときは、仕事ものんびり、ジムも休む、人との約束も延期する…そんな感じで、まずは心身を休めることも選択肢の一つです。

人間は不思議なもので、数日間ゆっくりしていると、「少し身体を動かしたい」という気になってくるんですよね。そのタイミングから少しずつ体を動かして、気分転換をしていきます。ぼくの場合は、「運動」「新しい飲食店巡り」「サウナ」がかなり効果的ですよ。

鬱を自覚できる段階での対策は、無理して自分を追い込まないことが大切なポイントです。

うつ状態とうつ病の違い

「憂鬱な気分になる」点で共通しているうつ気分とうつ状態ですが、実はうつ病の症状も同じです。

ただ、うつ病はうつ気分やうつ状態と比べて、その症状が圧倒的に重く、効果的な対策が異なります。

「うつ状態」と「うつ病」の違いを見ていきましょう。

「うつ状態」と「うつ病」の症状は大きく違う

うつ状態とうつ病では、症状の重さにかなりの違いがあります。

いずれも耐え難い気分の落ち込みが長期間続くのですが、うつ状態であればストレスの原因を取り除けば回復する一方で、うつ病は原因すら分からないことが多く、治療がかなり難しい。

また、うつ状態の場合は、気分転換へのやる気がまだありますが、うつ病は明らかな無気力状態です。そして、ずっと気分が落ち込んだまま、2週間以上が経過し、症状がどんどん悪化してしまいます。

そして厄介なことに、うつ病は「妄想状態」も併発するケースが多いです。

【妄想状態の例】

  • 自分は生きている価値がない人間だ
  • 自分は不治の病で、治る見込みがない
  • 全て自分のせいで、みんなが自分を嫌い責めている

この妄想状態は、思い込みがかなり強く、人から指摘されても妄想だと認めることはできませんので、1人で対策するのがとても難しい状態です。

ちなみにぼくがうつ病を患った当時も、この妄想状態に苦しみました。仕事のミスを繰り返す自分は、存在しないほうがいいという思い込みや、誰もが自分のことを嫌い、疎ましく感じていると信じこみ、人を疑ってばかり。そんな状態では、会社組織で働けるわけもありません。

今思えば、この時点で心療内科へ足を運んで、本当によかったと思います。専門家である先生の力を借りたからこそ、完治することができたのですから。

もしどうしても自己否定をしてしまう心境にあるなら、どうか一度心療内科等へ行ってみてください。先生は、親身になって話を聞いてくれます。「そんなくだらないことで悩んでるの?」などと無碍に扱われることは決してありません。心の内のすべてを話して、自分の心を守りましょう。

うつ状態とうつ病では治療方法が異なる

うつ状態とうつ病では、治療法が大きく異なります。

うつ状態の場合は、多少時間は要するものの、気分転換等で心をケアすれば、自力でもなんとか治すことができます。

しかし、うつ病になると、心療内科等の医師による治療と、場合によっては抗うつ薬の服用が必要で、気分転換ではほとんど治りません。

うつ病は、自覚できない病気です。また、初めてうつ病になったときは、「まさか自分が鬱なんて…」と思い、なかなか認められないことも多いでしょう。その気持ちは痛いくらいに分かりますが、明らかな症状がでた場合は、いち早く医師に相談しましょう。

決断

うつ病とうつ状態を明確に区別するのは困難

うつ病とうつ状態は症状の重さに大きな違いがあるのは確かですが、この2つの段階を明確に分けるのは、とても難しいので、くれぐれも注意してください。

うつ状態の延長線上にあるうつ病

うつ状態とうつ病とでは、「妄想状態」になるかどうか、気分転換で回復するかどうかなど、はっきりとした違いがありますが、明確にラインを引けるものではありません。

たとえば「気分の落ち込みが2週間以上続く状態」がうつ病の目安だと言われていますが、そもそも自分が鬱になってからの日付を、明確にカウントできる人はいません。もしかすると、気づかないうちに発症して、すでに1ヶ月以上経っている可能性だってあるのです。

鬱になった時点で、状態を自覚するのは困難ですから、第三者に相談するか、勇気を出して心療内科か病院に行きましょう。

自分では軽度だと思っているかもしれませんが、その思い込みがすでに「重度」の可能性だってあるのですから。

鬱の知識が深まれば早期発見につながる

うつ気分、うつ状態、うつ病、それぞれの状態や症状の違いを知ることはとても大切です。

前述したとおり、うつ病になると症状を自覚することはできません。でも、鬱の知識があれば「何かがおかしい…」というサインに気づけるようにはなります。

ちょっと落ち込んでいるだけなのか、このまま放置すると鬱が進行してしまうのか、もしくはすでに医師の治療を必要とするレベルなのか。

明確に区別ができなくても、おおよその目安を知っていることで、うつ病の予防と対策につながります。

最近では、うつ症状の自己診断チェックを無料でできるサイトがあります。

うつ状態やうつ病の違いを知るとともに、自分の症状がどのような段階にあるのかを客観的に診断し、できる限り早めに対策をしていきましょう。

 - 症状と傾向

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