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「嫌な気持ちになるものは見ない」という解決策

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「嫌な気持ちになるものは見ない」ということが、どんどん難しくなってきている。

インターネットという便利なものがあるお陰で、ぼくたちはいつでもどこでも人の人生に関われるようになった。

誰かが結婚したとか、旅行に行ったとか、美味しいものを食べたとか。

嬉しいことなのか面倒なのかは分からないが、誰が、いつ、どこで、誰と会っていたのかさえも教えてくれる。

自分自身もそういったことを公にするだろう。

いいね!をもらい、コメントをもらい、知り合いとやり取りをするのは楽しい。

だが、そんな甘美な世界にのめり込むほど、別の問題がでてくる。

それは「見たくないものまで見てしまう」ということだ。

「絶交する」ということも、どんどん難しくなっている。

以前までなら仲違いした人と距離を置くこともできたが、今はなかなか難しい。

物理的には疎遠だったとしても、インターネットを通じていくらでも情報が入ってくる。

別れた恋人のプライベートが不意に目に飛び込んでくる。

喧嘩別れした元上司が「友達かも?」に表示される。

大嫌いな人が「いま話題の◯◯」としてタイムラインに流れてくる。

面倒なことに、人間には見たくないものほど進んで見に行ってしまう機能がインストールされているらしく、1時間でも2時間でも見続けてしまう。

そして、心を痛めつける。

SNSには「ブロック」という機能もあるが、そんなもので情報は簡単に遮断できない。

サービスを快適に利用するための仕組みをすり抜けて、情報はどんどん届けられる。

ときには自分から仕組みという壁を乗り越えて、情報を取りに行くこともあるだろう。

見たくないものがあるときに、ぼくたちはどうやってそれを遮断するべきなのか。

失礼ながら、ものすごく苦手な人をタイムラインで見かけたときに、頭を悩ませてしまった。

「嫌な気持ちになるものは見ない」を実現するためには、結局のところ意思の力に頼るしかない。

そして具体的に行動すること。

アプリを削除して、ログアウトして、必要に応じてミュートにすること。

よく考えたらあたり前の話だが、見たくないものを見るメリットは1つもない。

苦手な人のプライベートを見たところで、やっぱり苦手だわ、と再認識するだけだし、いじめっ子たちの今を知ったところで、当時の傷が深くなるだけだ。

だったら見なくてもいいじゃないか。

こっちはこっちで上手くやっています、くらいの気持ちで堂々と生きればいいのだ。

苦手なものに心を侵食されるなんて、ばからしい。

つらい過去を思い出させる情報をわざわざ見に行くのも、あほらしい。

自分自身もきっと誰かの「見たくないもの」なのだろうが、申し訳ないがそれに関してはそちらで対策をしていただきたい。

「嫌な気持ちになるものは見ない」という解決策は、意思さえあれば誰にでも実行できるのだから。

 - 小林敏徳のコラム

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