その道20年以上の作家に聞いた「好きなことを仕事にする」ということ

「大好きなデザインの仕事で食べていきたいのですが、不安ばかり大きくなっています。どうすれば踏み出せるでしょうか?」

こんなメッセージをいただきました。ありがとうございます。

すでに副業でデザインの仕事を受けているのだとか。

めちゃくちゃ凄いじゃないですか。背中を押して欲しい感じなんでしょうね、きっと。

実はナイスタイミングというか…。ある作家さんに「好きなことを仕事にする」について話を伺ったところでした。

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その道20年以上の作家に聞いた「好きなことを仕事にする」の意味

もう20年以上、作家という職業で生きてらっしゃる方に、おもしろい話を聞きました。

「作家という仕事をやっていると、どんな有名な本でも、話題の映画でも、純粋に楽しめないんですよ。大好きな人と飯を食っている最中でも、所作や言動にアイディアを探しちゃうんですよ。つまりその瞬間を楽しめなくなる。好きな仕事じゃなきゃ、そんな人生辛すぎるでしょ」

なるほど…。

人生のベクトルが「文章を書く」という方向に向き、全てのアンテナが「作品を創る」ために働いている状態。

それは「好き」なんてレベルではなく、「これをやらなきゃ生きていけない」という感じなんでしょうね。
 

成果を求めれば求めるほど「オンとオフ」の境目はなくなる

仕事の成果を求めれば求めるほど、オンとオフというか、仕事とプライベートの境目は無くなりますよね。

家族旅行中に感じた不満がビジネスのアイディアになる、知人との人間関係のトラブルが創作のモチベーションになる、そんなことは往々にしてあるでしょう。

これは近年盛んなワークライフバランスとはニュアンスが大きく異なり、プライベートを犠牲にする、ということではありません。

人より抜きに出たものを創る、または質の高い仕事をしようと考えるなら、必然的にプライベートの時間も仕事のアンテナを40%くらい働かせるようになるのだと思います。

完全にオフにしてしまうと、本当は見えていたはずの重要な情報をスルーしてしまいますからね。

この積み重ねによって、いわゆる「デキる人」になるのだと思います。
 

「お金にならなくても打ち込めるか?」という問題

「好きなことを仕事にする」は、ちょっと複雑です。

なぜなら「好き」という感情と、「仕事(お金)になる」という願望は、本来関係ないからです。

「お金になるから彼女を愛してる」なんておかしいですよね、絶対に。

たとえお金にならないとしても打ち込めるか?と自分に問いかけたときに、NOなら好きなことを仕事にするのは難しいかもしれません。

でも、YESなら、色んな会社から声がかかるレベルに昇華していける可能性はあります。

もちろん仕事が殺到するようになるまでの時間には、個人差がありますけど。
 
writer
 

お金よりも先に「楽しさ」があるか

たとえばぼくは今、文章を書く仕事をしています。

ライターになりたい、作家になりたいと思っていたわけではないので、ラッキー以外の何物でもないと思っています。

ぼくより文章が上手い人なんか、山ほどいますからね。

今の状態になるまでには、紆余曲折ありました。

仕事のあてもなく独立してからは、輸入販売とか、化粧品の企画とか、いろんなことをやりましたが、満足な収入は得られませんでした。

そんな不安定な状態なのに、なぜかブログは書き続けていたんです。

文章を書くということに関しては、2年ほどほぼ無収入で継続しました。

「将来の仕事につながればいいなぁ」ぐらいには思っていましたが、明確な目標ではなかったんです。

「満足な収入もないのに、家族もいるのに、金にならない文章なんか書いてる場合じゃないだろ」と言われてしまいそうですし、何度自問自答したかわかりません。

単純な話、楽しかったんです。

文章を書いていなきゃ、メンタルを安定させることができなかったようにも思います。

うつ病で会社を辞めた後ですし、無収入ですし、なにせ大変な時期でしたから。
 

継続力の本質は他者の脱落

作家さんはこんなことも言っていました。

「継続力は確かに大切ですが、それなりに続けていたら他者が勝手に脱落してくれます。それまで辛抱できるかどうかですね」

その道20年以上の作家さんが言うと、すごく説得力がありますよね。

ぼくはその道2年ほどですが、ブログやライターの世界でも、たしかに色んな人が現れては、すぐに去って行きました。

有名になってやるとか、フォロワーを増やしてやるとか、絶対に稼いでやるとか、肩をガチガチにするのではなく、むしろリラックスしてやり続けるからこそ、継続できるのかもしれない。

それが結果として、他者との差になっていくのかもしれませんね。
 

周りに誰もいなくなるまで続けられますか?

ちょっと身も蓋もない結論かもしれませんが、こう問いかけてみてはどうでしょうか?

「周りに誰もいなくなるまで続けられるか?」って。

脅すわけではありませんが、お金にならない時期って長く感じるんですよ。

評価されなければ、社会と断絶されたような気がして、やめたくもなるんですよ。

充実しているときの1時間が8時間くらいに感じられる。これは決して大げさな表現ではありません。

それでもデザインをやり続けられるか?って話だと思います。
 

ミラクリから一言

淡々と続けるって感じですね。


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