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うつ病とは誰にでも起こりうる心と身体の病気

「うつ病」という言葉は、一昔前に比べると多くの人に認知され、対策や予防の重要性が広く伝えられるようになりました。

しかし、ぼくがうつ病になって気づいたのは、うつ病に対する世間の目はまだまだ厳しく、誤解されている部分が多々あるということです。残念ながら「ノイローゼになったの?」と言われてしまうことも。

それは「うつ病」という言葉だけが認知され、具体的な症状や接し方のポイントについては詳しく知られていないからだと思います。それでは誤った見方になってしまうのも無理のない話です。

自分自身が発症する、あるいは大切な家族や友人がうつ病に悩んでいるときに、鬱(うつ)という病を詳しく知るのはとても大切です。

そもそも「うつ病とはなにか?」について解説します。

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うつ病とはなにか?

まずはうつ病とは何かを解説していきます。

うつ病とは重い抑うつ気分、または抑うつ状態

うつ病とはいったい何か?厚生労働省のサイトで次のようにまとめられています。

「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。 (引用元:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス うつ病とは

つまり、うつ病に至るまでにはいくつかの段階があります。

  • 抑うつ気分:憂鬱で気分が落ち込んでいる状態。数日で回復することが多い。
  • 抑うつ状態:抑うつ気分が強い状態。気分の低下に加え、思考や意欲も低下する。
  • うつ病:抑うつ状態が重い状態。心身共に生命力が低下し、数週間以上継続する。

抑うつ気分は、落ち込んでやる気がでない状態のことで、これは誰しも経験がありますよね。

「あした学校に行きたくないな」
「なんか今日はだるくて起きたくない」
「あの仕事、期限が迫ってるのに着手する気になれない」

抑うつ気分とは、言い換えると無気力になることです。気分転換をする、もしくはちょっと休むことでまたやる気が出ることもありますが、とくに根拠もなくやる気が無くなる状態なので対策が難しい。

そして、本来であれば数日たつと回復してくるようなこの無気力状態が2週間以上も続き、気分転換をしてもやる気がでない場合は、抑うつ気分から抑うつ状態へと症状が悪化し、うつ病になるのです。

ぼくの場合、ある時から会社に行くことがとても苦しくなりました。仕事は全然手につかないし、休日になっても憂鬱な気持ちはおさまらず、大好きなバスケットをしても気分が晴れることはありませんでした。しかもしばらく病院に行かず、症状を放置してしまったために、抑うつ気分が抑うつ状態になり、最後にはうつ病になってしまったのです。

うつ病とは脳の誤作動

うつ病は、心の病気です。

「心の病気」というと、気持ちの切り替えがあまりうまくない、またはネガティブだから起こると思いがちですが、本当は脳の誤作動によって心の健康状態が保てなくなるのが原因です。

”うつ病は「脳の誤作動」”

ぼくがうつ病と診断された時、躁うつ病と付き合いながらさまざまな表現活動をされている坂口恭平さんの「現実脱出論」でこの言葉を見つけ、少し心が救われました。

脳が正常な状態ではないことがうつ病の原因だと理解すると、自分への憤りがすっと溶けて、ちょっとだけ楽になりました。この言葉のおかげで、「そうか。今は脳が誤作動を起こしているのだから、正確な判断ができるわけがない。自己嫌悪するくらいなら、しばらく休もう。」と決心できたのです。

うつ病は身体的な不調を起こす状態

うつ病は、メンタル面ばかり注目されますが、実は身体的な症状を伴う病です。

  • 食欲がなくなる
  • 眠れなくなる
  • 身体がだるくなる
  • 発熱
  • 頭痛

このような身体的症状を起こすと、本当に大変です。ぼくがうつ病になったときは、同僚と話すだけで汗だくになる、オフィスに入るだけで動悸が激しくなる、脚が震えるなどの症状が現れ、本当に辛かったです。このときだけには二度と戻りたくありません。

うつ病は「甘え」「努力不足」が原因ではない

「うつ病」という言葉は認知されているものの、具体的な症状や辛さについては経験した人にしか分かりません。うつ病未経験の人からは、「甘え」や「努力不足」が原因ではないかと思われることも多く、「甘えるな。もっとがんばれ!」と周囲から言われてしまうこともしばしば。実際ぼくも「お前は甘えている」と何度言われたかわかりません。

しかし、うつ病は心身ともに不調を起こしている状態なので、気分転換で完治するほど簡単なものではなく、ましてや”気合い”で治るものでもありません。

これはうつ病患者への接し方として、とても重要なことです。

これが鬱病だ!14個の症状をチェックして早期治療を。

日本人のうつ病患者は100万人以上

「世界では少なくとも3.5億人のうつ病患者がいる」という統計が世界保健機関(WHO)により発表されており、日本は他国に比べてうつ病人口が少ない方だと言われています。

しかし厚生労働省の調査によると、2008年時点のうつ病患者数は100万人を超えており、15人に1人の割合で、生涯に1度はうつ病を患う可能性があると言われています。もし現時点でうつ病に関わったことがない人も、「15人に1人」の確率で考えると、将来的には身近な人がうつ病を発症するかもしれませんし、考えたくはないことですが自分自身にも発症のリスクはあります。

実際ぼくがうつ病であることを周囲の人に打ち明け、ミラクリを通して発信してからというもの、”実はわたしも以前うつ病と診断されたことがあります”というコメントをたくさんもらうようになりました。

鬱という病の身近さを強く感じています。

 

うつ病ではなく適応障害の場合もあるので要注意

症状が似ていることから、うつ病と勘違いしやすいものとして「適応障害」が挙げられます。

  • 憂鬱な気分や不安が強くなる
  • 神経が過敏になる
  • 意欲や集中力が低下する
  • イライラする
  • 頭痛やめまい、動悸が起こる
  • イライラする
  • 過剰に心配する
  • 無謀な運転をする
  • 無断欠勤をする
  • 喧嘩や物を壊すなど普段とは違う行動をする

適応障害は、精神症状、身体症状、さらには行動面での症状が現れ、普段の生活を送ることがとても困難になります。

気分が落ち込む症状においてはうつ病とよく似ていますが、ストレスの原因がはっきりしており、対策することで回復につながりやすいところはうつ病と異なります。

うつ病は、精神科専門医であっても診断が難しいとされており、うつ病と適応障害を混同することがよくあるようです。適応障害であれば、ストレスの原因を取り除くことで解決しますが、同じ対策をしてもうつ病は完治しないのが厄介なところです。

 

心から信頼できる医師の診察を受けることが大切

うつ病は、レントゲンやMRIで診断できるものではなく、基本的に医師のヒアリングで診察が行われます。”嘘偽りのない患者の声”が何よりも大切なので、まずは信頼できる医師を見つけることが大切です。

そして、心の中のすべてを打ち明けましょう。ドロドロした感情でも構いません。気を遣って本当のことを言わずにいると、誤った診断と治療がなされ、いつまでも症状が回復しません。ぼくは信頼できる先生を見つけたお陰で、そのときの心情をオープンにすることができ、心が随分楽になりました。

人間関係の辛さ、トラブルへの葛藤、会話すらままならない症状などを先生に伝えることができたお陰で、治療は比較的スムーズに進みました。診察でも気を遣っていたとすれば、症状はもっと悪化していたでしょうね。

一つだけ注意したいことは、一度「適応障害」だと診断されても、数年後にうつ病と再診断されるケースもあることです。適応障害は、対策しやすいからといって甘く見ることはできず、その後の重い病気の前兆になっているケースがあるので注意しましょう。

 

うつ病は身近な病気

家族や知人にうつ病の人がいなければ、鬱という病を知るきっかけがないかもしれません。

詳しく知るきっかけがないのは、うつ病に関わる機会がないということであり、それは幸せなことなんだと思います。でも、もし自分が鬱病かもしれない、または家族や友人がうつ病かもしれないと感じた時には、「甘えだ!」などと責めるのではなく、「病気」である認識を持って優しく接してあげて欲しいです。

うつ病を抱えた自分を責めない。
うつ病に苦しむ他人を責めない。

このあり方が、うつ病の治療にとって大切な一歩です。

 - うつ病とは

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