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うつ病のリスクを高める発達障害とは

うつ病は誰もがなりうる病ですが、とくに患うリスクの高い人がいます。

例えば、まじめで完璧主義、義務感が強いなど、うつ病になりやすい人には特徴的な気質があります。

また、女性や高齢者も、身体的・環境的ストレスが多くなる時期に、鬱を患いやすい傾向にありますので、気分が落ち込むなどの抑うつ症状がでたときには注意が必要です。

そして、発達障害もうつ病のリスクを高めると言われています。

発達障害とはどのようなものなのか、また気になるうつ病との関係について解説していきます。

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発達障害とは?

発達障害とは何か?
厚生労働省のサイトで次のようにまとめられています。

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。(引用元:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス )

つまり発達障害は、脳の先天的な機能障害であり、親の教育や家庭環境が原因で発症するものではありません。遺伝するという説もありますが、これは定かではないようです。

脳の機能障害が起こる理由は解明されていませんが、発達障害は病気ではなく、生まれ持った特性といえます。

発達障害は、主には次のように分類されています。

  • 自閉症(広汎性発達障害)
  • アスペルガー症候群(広汎性発達障害)
  • AD/HD(注意欠如/多動性障害)
  • LD(学習障害)

(※自閉症とアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に含まれています。)

発達障害は、上記のうち1つを患うのではなく、いくつかを併発することがあります。そして、同じ種類の発達障害の人であっても、症状に個人差があるのが特徴です。

発達障害を克服するには周囲の理解と協力が必要不可欠ですが、障害をもっているだけで、人から敬遠されるケースが多いようです。

自閉症

自閉症によく見られる症状は、以下の様なものがあります。

  • 言葉の発達が遅れている
  • 呼びかけに反応しない
  • 言葉の意味を理解できない
  • 相手の気持ちを読み取れない
  • その場の状況をつかめない
  • 表情が乏しい
  • 体をいつも揺らしている
  • 同じ場所を何度も行き来する
  • 特定のものにしか興味を示さない
  • 手順にこだわる

自閉症は、コミュニケーションがうまくとれず、社会性が身につきにくい傾向にあります。1歳を過ぎた頃から症状が出始め、成長するとともに症状は変化します。

医学で根本的に治療するのは不可能ですが、根気強く支援し続けることで、症状が目立たなくなり、生活を安定させることができます。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群によく見られる症状は、以下の様なものがあります。

  • 相手の表情が読み取れない
  • 人との適切な距離感がつかめない
  • 不自然な話しかけ方をする
  • 親しい友人関係を構築できない
  • ひとり遊びを好み集団で遊ばない
  • 興味や楽しみを人と共有できない
  • 冗談や比喩などが理解できない
  • 独特な動きを反復する
  • 行動がパターン化していて融通がきかない
  • 身体の動きがぎこちない
  • 限定された分野にのみ興味がある

アスペルガー症候群は、自閉症のような知的障害は見られませんが、対人関係に悪影響を及ぼす危険性があります。

最近では一般的に「空気を読めないやつ(KY)」というような表現がよく使われますが、アスペルガー症候群はまさに「空気を読めない」ことが症状として現れてしまうのです。

自閉症と同じく、今のところ医学による治療は不可能です。

AD/HD(注意欠如/多動性障害)

AD/HD(注意欠如/多動性障害)によく見られる症状は、以下の様なものがあります。
(※ADHDと表記されることもあります。)

「不注意」

  • 指示されたことを忘れてしまう
  • 忘れ物が多い
  • 持ち物をよく無くす
  • よく気が散り集中できない
  • 課題や作業の段取りが下手
  • 整理整頓が苦手

「多動性」

  • 落ち着きがない
  • 静かに遊べない
  • じっと座っていられず歩きまわる

「衝動性」

  • 相手の話の途中で話しだす
  • 順番を待てない
  • 突発的な行動をする

ADHDには、不注意、多動性、衝動性という3つの特徴的な症状があります。

上記のような症状がいくつか現れるのが特徴で、7歳までに発症します。成長とともに多動性症状は軽くなる場合が多いものの、不注意や衝動性の症状は青年期や成人期まで続く人が多いようです。

忘れ物が多い、動きまわる、話をきちんと聞かない…これらの言動を繰り返すため、周囲から叱られることも多く、自分はだめな人間だと思い込み、気分が落ち込んだり、不安な気持ちを抑えきれなくなる症状を伴うことがあります。

ストレスを抱え込みやすい気質であるため、ADHDであるとわかった場合には、いち早く医師に相談しましょう。ADHDの場合は、薬・環境介入・行動介入といった治療法がありますので、できるだけ早い対策をおすすめします。

(※介入とは、問題に対して当事者以外の人が入り込み、実力行使で物事を変更し問題を解決させていくことです。)

LD(学習障害)

LD(学習障害)は、知的発達の遅れは見られず、特定のことを習得するのがとてもむずかしい状態のことを言います。

例えば、聞く、話す、読む、書く、計算するなどの能力に対して起こり、学校での成績や日常生活に支障をきたします。特にこれらの能力が成長していく小学校2〜4年生の時期に、成績が思うように伸びず、LD(学習障害)であることが判明するケースが多いようです。

ADHDや自閉症などを伴うことも多く、また勉強に対する意欲や自信を失いがちなので、本人の気持ちに応じたサポートが必要です。

発達障害は周囲にうまく馴染めずストレスを抱えやすい

発達障害をもつ人は、対人関係のトラブルや、集中力の低下などの問題を抱えるため、仕事や勉強で成果を挙げるのがかなり困難です。

本来であれば、本人が一生懸命に取り組み、周囲も積極的にサポートすることで成果を挙げることも可能ですが、ミスが多く、空気の読めない人は集団から敬遠されてしまうからです。

とくに自閉症、アスペルガー症候群、AD/HD(注意欠如/多動性障害)の場合、一般常識に無関心であるケースが多いです。周囲の人の気持ちを読み取れないことが影響して、社会にうまくなじめず、仕事を続けることすら困難になります。

対人関係のトラブルに加えて「仕事を覚えるのが遅い」「仕事に集中できない」「過去のミスが気になりすぎる」等が頻繁に起こると、自分自身に対して苛立ちを感じたり、なかなか完治しないことへのストレスを抱え、抑うつ状態を引き起こしやすくなります。

そして、この抑うつ状態を改善できないままでいると、うつ病を発症してしまうのです。

発達障害の人は、集団では確かに浮いてしまうかもしれません。ただ、発達障害は本人に責任があるのではなく、あくまでも脳機能によるものです。いくら厳しく叱責しても完治しないことを理解して、根気強くサポートしていきましょう。

発達障害であることを周囲の人に打ち明ければ、全員でなくとも助けてくれる人がきっと現れます。しかし、発達障害を隠したい、もしくは本人ですら気づいていない場合には、トラブルの原因を本人の過失であると周囲は誤解し、協力を得られない可能性があります。

病気を周囲に告白するのは勇気が必要です。ぼくも自分のうつ病を告白するときは、両親ですら躊躇しましたし、会社の同僚や上司に打ち明けるときは全身が震えました。ただ、勇気を出して打ち明けたからこそ今があるとも思っています。

まずは自分が相談しやすい人に声をかけてみてください。発達障害を抱えながら社会で活躍するような人たちは、家族、友人、教師や上司など、周囲の理解と支援を得ています。

自分の力を発揮するためにも、身近な人を頼り、医師などの専門家の力も借りましょう。
睡眠

発達障害とは長い目で向き合うしかない

ぼくには、小学2年生の発達障害の子をもつ友人がいます。
最初に出会った頃の印象は、「独特な世界観をもつ個性的な子」というものでした。

以前までは「同級生の子供に比べて幼い」と思っていたようですが、最近になって発達障害と診断されました。自分より幼い兄弟や近所の子どもたちとケンカして、泣かしている場面をよく見るようになりました。そして、ものすごい癇癪を起こして、友人を罵倒していることも。

友人が「もしかして発達障害では?」と思ったきっかけは、算数の簡単な足し算引き算がなかなか理解できず、担任の先生に薦められ学校のカウンセラーに相談したときでした。

日常生活を細かく話したところ、発達障害の疑いがあるので専門の診療所に相談するように言われ、後日、発達障害と診断を受けたようです。

比較的軽度であるため、しばらく様子を見ることになったのですが、当初はかなり戸惑っていました。

ワガママで人の話を聞かず、癇癪をおこし、すぐに学校を休むというようなことが多々あり、発達障害によるものだと理解していても、思わず叱ってしまうのが親の心情です。

友人は時折、どうしていいのか分からなくなるとカウンセラーや友人に話をするそうです。時折、ぼくのもとにも相談に訪れます。

家族だけでは心が折れそうになるけれど、専門家や友人に話を聞いてもらい、アドバイスをもらうことでなんとか気持ちを落ち着けて、子どもに真摯に向き合えると話していました。

風邪やケガなどであれば、一時的に心配であっても、すぐに治ります。しかし、発達障害はいつまでこの状況が続くかわからず、親にとっても大きなストレスになるようです。「わが子と向き合うのは当然」と今まで思っていましたが、ぼくが思っていた以上に発達障害は大変な病気でした。

「必死で向き合うしかない。」

簡単なことではありませんが、友人は今日も奮闘しています。ぼくは友人をサポートすることしかできませんが、心が疲れきってしまわないように、愚痴を聞いたり、できる限り協力するつもりです。

うつ病を発症し、発達障害に気づくケースもよくある

発達障害は幼少期から症状が現れる病ですが、社会人になって初めて、仕事の覚えが悪いことや対人関係に悩み、発達障害かもしれないと疑いはじめる人もいます。

また、発達障害の症状はうつ病と似たようなものがあります。

  • 表情が乏しい
  • 生気がない
  • 人とうまく交われない
  • 孤立していて楽しくなさそう
  • やる気が無い

うつ病かもしれないと病院に行ったところ、発達障害の診断を受けるケースもあるようです。そして、うつ病を併発するケースも多いようなので、ストレスにはくれぐれも注意してください。

うつ病と発達障害の最大の違いは、先天的か後天的か

発達障害は、先天的な脳の機能障害です。

幼少期から、家族や専門家によるサポートを受け、成長とともに症状が目立たなくなる人もいますが、病気のように完全に治せるものではありません。

逆にうつ病は、環境から受けるストレス等によって発症する後天的なものであることから、治療することが可能です。

うつ病と発達障害は似た症状が多く、強い関連性もありますが、治療法や対処法はまったく異なります。

ただ、いずれも周囲の協力が不可欠な点は同じです。

いきなり「実は、自分うつ病(発達障害)なんです。」と打ち明けるのは難しいと思います。まずは、周囲に不安を漏らすように「職場で叱られてばかりでつらい」「人との距離感をうまく取れない」「どうしてもやる気がでず、興味がもてない」など、心の内を話してみてください。

相手からの理解を得るためには、恥ずかしくても、勇気を出して心情を打ち明けること。これが重要な一歩になります。

 - うつ病とは

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