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「うつ病は心の風邪」の誤解。鬱の再発を防ぐために必要なこと

鬱という病を表現するときに、「うつ病は心の風邪」というフレーズがよく使われます。

症状が似ているわけでもないのに、なぜうつ病と風邪が似たものとして表現されるのでしょうか?

そして、「風邪」という言葉は「すぐに治る」イメージですが、実際にうつ病を治すのは大変です。うつ病を心の風邪と表現することの影響についても解説していきます。

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「うつ病は心の風邪」と言われる理由

「うつ病は心の風邪」と言われるのは、あまり知られていない「うつ病」を、誰もが経験したことのある「風邪」に置き換えて表現することで、理解を広めようとした狙いがありました。

また、うつ病と風邪にはいくつかの共通点があることも事実です。

うつ病と風邪の共通点

風邪には、以下のようなイメージがあります。

  • 誰もがなる可能性がある
  • かかり易い
  • 早めに対処した方が治りやすい
  • 薬を飲めば早く治りやすい
  • 適切に対処しなければ重症化する

多くの人が風邪に対して抱くイメージは、うつ病にも当てはまります。

うつ病は、風邪と同じように早めに治療をすれば治りやすいことや、甘く見ているとこじらせてしまうという点でとても良く似ていると言えるでしょう。

通常であれば、心療内科やメンタルクリニックなどの病院に行くのは、心理的ハードルが高いことだと思います。

でも、うつ病を風邪と同じような感覚で捉えることができれば、これまで躊躇していた通院にチャレンジする気持ちになれますよね。

早く治療をうけることは、うつ病の進行を防ぎ、早期対策・治療につながります。

「うつ病は心の風邪」と喩えられたことで、知識がない人にも理解されやすくなり、鬱に対する偏見も減ってきているようです。

うつ病と風邪の大きな相違点

うつ病と風邪は、よく似ている点がある一方で相違点もあります。

例えば、風邪であれば数日あれば治りますが、うつ病の治療には少なくとも数ヶ月はかかります。
また、風邪は治療を受けず、ただひたすら休養すれば治ることもありますが、うつ病の場合は治療を受けずに治ることは稀です。

そして、最も大きな違いは「治る」ことの意味合いの違いです。

風邪が治るのは、病気の原因となったウィルスをやっつけたからで、完全に治った状態のことを言います。
その一方で、うつ病が治るというのは、風邪のように完治した状態ではなく、「症状が出なくなった状態」を言います。

「うつ病が治った」といっても、実は再発の恐れがあり、しばらくの間は無理をするのは禁物です。場合によっては薬などの治療を継続しなければなりません。

風邪のように「完治する」イメージでうつ病の治療を始めた場合は、医師から「働いてもOK」の診断をもらえたとしても、再発の可能性に不安を感じてしまいます。

イメージしていた「治る」と全然違う…と落胆し、うつ病の完治を諦めてしまうケースもあるようです。

「うつ病は心の風邪」という言葉は、治療へのハードルを低くしてくれたものの、簡単に完治する病気だという誤ったイメージも与えてしまっている側面もあることを覚えておきましょう。

では、うつ病を完全に治すことは無理なのでしょうか?

うつ病経験者であるぼくの答えは、「完治する」です。
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うつ病を完治させるために必要なこと

うつ病が完治したと思っていたのに、再び症状が現れだしたときは、これ以上ないくらいの不安と緊張感に襲われます。

ぼくは幸いにも今のところ再発していませんが、何度も再発を繰り返している友人たちは、かなりの疲労や絶望を感じています。彼らの心の内を聞いてあげたとしても、それで完治することはなく、ぼくはときに無力感を感じています。

せっかく鬱症状がおさまったのに、再発に悩みたくはありません。うつ病を完治させるために、必要なことがいくつかあります。

時間をかけて治す根気強さ

うつ病は、時間をかければ治るものではありません。しかし、逆に時間をかけなければ治らないものでもあります。

まずは心療内科等の専門家による治療をうけ、症状が出ない状態を取り戻すには、ある程度の時間が必要です。

うつ病は原因がはっきりしていないケースが多く、専門家に相談しても、薬を飲めばあっさり解決というわけにはいきません。

また、うつ病は再発しやすい病気です。再発防止を踏まえることが必要になるため、治療に時間がかかり、心身への負担も大きくなります。「急がばまわれ」という言葉の通り、社会復帰を焦るあまり、悪化、もしくは再発しないように注意しましょう。

うつ病の完治は再発の恐れがなくなること

うつ病の完治とは、単にうつ症状が出なくなることではなく、再発の可能性がなくなることです。

では、どうすれば再発の可能性をなくすことができるのでしょうか?

ぼくが考える最も効果的な再発を防ぐ方法は、「新しい自分」になることです。

「自分の甘えが原因で鬱病になったのでは?」は、うつ病患者がよく思いがちなことです。しかし、自分の甘えや不注意が原因でうつ病になることはありません。

気持ちをうまく切り替えることができず、ストレスを解消できずにいたことが全ての原因です。

元通りではなく、新しい自分になろう

うつ病を治して「元の自分に戻る」ことが最も良いことのように思われがちですが、ぼくはそうは思いません。

なぜなら「元の自分」とは、うつ病を患ってしまった自分でもあるからです。

元に戻って、同じ環境、同じ仕事、同じ人付き合い、同じ生き方を継続することは、再発防止にはなりません。なぜなら、その環境下にいたからこそうつ病になったからです。

再発を繰り返している友人を見ると、同じ会社に復帰している人が多いです。仕事を辞めるには勇気が必要ですが、ときには思い切って環境を変えることも大切だと思います。

うつ症状がでているときには、新しい生活を選択する方がリスクとなる場合もあります。症状が治まった段階で、再発防止のために、自分の生活を根本的に見つめなおしてみてください。

ぼくがうつ病を完治できたのは新しい環境と仕事を選んだから

ぼくはうつ病の治療を受けてから完治するまで、半年ほどの時間がかかりましたが、今では再発リスクを軽減できたと思います。

なぜ短期間で完治できたのかというと、「新しい環境」を求めたからです。仕事を辞めて、フリーランスとして独立する道を選び、それまで住んでいた土地を離れ、遠くに引っ越すことにしました。すると、目にする景色が変わり、付き合う人が変わり、もうすべてが変わりました。

ぼくの場合、うつ病と診断されてからあっという間に仕事を辞めるなど、多少リスクのある行動ではあったかもしれませんが、今でもその判断を後悔していません。

思い切って自分がしんどいと感じている場所や仕事から逃げ出したことは、いままでの自分をバッサリと捨てるような感覚でした。

お世話になった人たちへの申し訳なさや、逃げ出したことへの罪悪感は一時的に強く感じましたが、環境や仕事が変わったことで自ずと思いつめる時間が減っていきました。

蓄積されたネガティブな思考も改善され、鬱症状がなくなっていくのを実感しました。

持ち家だから引っ越せない、仕事を辞めると再就職が難しくなるなど、新しい自分になろうとしたときには必ず「じゃあこれはどうするんだ!」「そんなの絶対無理だ!」とさまざまな障害がでてきます。

それを思い切って変えることは勇気のいることですし、もしかすると人生においてかなり大きな決断になるかもしれません。

ただ、うつ病を再発することなく、見事に完治しているほとんどの人が、生き方を大きく変えています。

環境や仕事など、新しい生き方にチャレンジするいい機会だと捉え、うつ病の再発を完全に断ち切りましょう。

 - うつ病とは

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