ミラクリ

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「化粧品の仕事してるんだけど質問ある?」に答えてみたw

 

化粧品畑でかれこれ10年以上仕事していると、よくこんなことを聞かれる。

「化粧品って水なの?」「広告費がほとんどなの?」

確かに気になるかもしれない。最近でもなぜか何回も聞かれたので答えてみる。

 

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化粧品の定義

「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し 、容貌ぼうを変え 、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。

 

よく見て欲しい。

既に「人体に対する作用が緩和なもの」と書いてあるw 根拠に基づいた効果が確認できるものは「医薬部外品」か「医薬品」になるので、化粧品はそもそも「著しい効果は望めないもの」ということになる。それでも化粧品を使って幸せな気持ちになった人も沢山いるだろうが、よほどの症状でもない限り、肌の表面に保湿を与えることによって多少は改善する。全ては乾燥(水分不足)に起因する症状が少なくないのだ。

参考:【ノンシリコン・ノンパラベンはいい?】化粧品会社の餌食になるな!.

 

水

 

成分のほとんどは水なのか?

世の中に無数に存在する商品を一律に語ることはできない。

ただ化粧水(ローション)に限っては95%以上が水だ。製造工場では「精製水」か、もっとクオリティーの高い工場であれば「超純水」を使用しているが、一般的な水よりは精製度が高いとはいえ、水であることには変わりない。これがエッセンス、乳液、クリームになると水の配合率は変わってくるが、配合率が一番高いことだけは確かだ。

 

試しに手持ちの化粧品(スキンケア)の裏面「全成分」を見て欲しい。これは配合順に記載(1%以下は順不同)されているが、殆どの商品が一番目に「水」と書いてあるはずだ。ただ世の中の化粧品を見てみると「◯◯エキス配合」「リニューアルで◯◯エキスを増量!」をメインで謳ってはいるが、その配合率が少ないことは言うまでもない。

 

一つ目の要因としては◯◯エキスは原価が高い、つまり本当に効果を実感できるほど配合しようと思えば、とても販売できるような値段にはならない。もう一つの要因として、◯◯エキスたちは品質の安定性が悪いのだ。つまりたくさん配合してしまうと、商品そのものの品質に悪影響を与えてしまう。化粧品は「未開封で3年」の品質保持期限が暗に設定されているため、安定性も考える必要があるのだ。

参考:オーガニック革命(高城剛):健康ブームに乗っかった企業マーケティングに騙されるな!.

 

化粧品2

 

広告費(経費)が高いから、値段も高いのか?

ぼくの経験上、化粧品は定価の10〜25%範囲内の原価で作られる。

これはもちろん販売チャンネルや定価にもよるので、下記でザックリ説明する。

 

店舗販売

店頭で販売する場合には、目立つキャッチコピーを入れたPOPやディスプレイが必要になり、これは基本的に発売元の企業が負担する。ドラッグストアや東急ハンズで大々的なディスプレイを目にしたことがあるだろうが、それを発売元が制作し、販売店舗に支給するのだ。

 

自社店舗販売

上記はドラッグストアやバラエティーショップに販売を委託する場合だが、自社で店舗を運営する場合には、店舗の運営費用と人件費がかかる。あの夢のような空間を作り出すには、相当なコストがかかることはイメージできるだろう。

 

訪問販売、通信販売

訪問販売をする場合には、販売員さんの人件費がかかる。そして通信販売の場合は、その規模とチャンネルにもよるが、大規模な場合は自社でコールセンターを保有することもあり、その運営コスト、発送費用、人件費がかかる。他にもカタログ通販のような媒体に掲載する場合には、掲載費用などが発生する。

 

CM

これに加えて大企業のようにゴールデンタイムでCMを打とうと思えば、数千万円単位の広告費がかかり、有名な女優さんを使おうと思えば別途契約料がかかる。企業によってどの経費に計上するかは分かれるところだが、実質的に化粧品一本あたりの原価として計算されることになる。

 

化粧品

 

まやかしなのか?

ここまで読むと「化粧品はまやかしじゃねぇか!!」と言われそうだが、ちょっと待ってほしい。 実際ぼくも10数年化粧品の分野で仕事をしているので、これは全力で否定したいw

 

現代と比べれば、昔は確かにまやかしの要素が強かったかもしれない。

ただ最近では「商品回収騒動」「効果に根拠なし! 改善命令!」などがニュースになるように、消費者の目も厳しくなり、同時に薬事法の監視も厳しくなっている。化粧品のパッケージに「◯◯エキス”高配合”」などと書きたければ、何と比べて高配合なのか、そして配合目的を厳密に書かなければならないし、「◯◯に効果大!!」なんてことは絶対に書けない。(冒頭にも書いたが、効能効果を明記できるレベルのものは医薬部外品か医薬品だw)

 

そしてぼくが知っている会社でも、原価に反映される以外の部分で、独自の肌理論を構築されたり、本来は高配合することが難しい◯◯エキスを、なんとか高配合して良いものを届けたい、そんな努力をしている会社もたくさんある。化粧品は「定価の10〜25%範囲内の原価で作られる」ことは事実として存在するが、商品のストーリーや理論、デザインも含めた世界観をセットにして、何とか消費者に良い化粧品を届けたい、化粧品会社はそんな努力をしている。

参考:海外向けの化粧品をプロデュースすることに。何が起こるかわからない独立起業の世界!.

 

化粧品3

 

どんな商品を買えばいいのか?

ここまで読めば理解できると思うが、一つだけハッキリしていることは「値段が高いから」「有名ブランドだから」というだけで「良い商品とは限らない」ということだ。つまり値段の高さやブランドだけを盲信して化粧品を購入するのではなく、「自分に合った商品を選ぶ」ことが重要だ。

 

ドラッグストアで購入できる「1リットル800円」の化粧水でも十分満足できる人もいれば、「2万円のクリーム」を使って人生が変わる人もいるだろう。自分に合ったものを選ぶことが前提で、それが結果的に有名ブランドや高価格化粧品に行き着いたのであれば、それを購入すればいい。

 

この順番だけは間違ってほしくない。

 

dream

 

女性は「夢」もセットで購入する

この記事を読んで「ミラクリに化粧品の裏側が書いてあったぞ! お前もう高い化粧品を買うのヤメろ!!」と奥さんに言おうとした殿方に残念なお知らせです。

 

女性は「夢」もセットで化粧品を購入するのだ。

理論やストーリーはそっちのけで「何かいい!!」「何か良さそう!!」「 すっごい効果があった気がする!!」「めっちゃかわいい!!」そういった感情は女性にとって何よりも大切で、だからこそパッケージのデザインも含めた世界観が重要になってくる。

 

過去に化粧品の製造会社で働いていたときは、女性社員も「原価のしくみ」を理解し、しかもラボに行けば使い切れないほど大量の化粧品サンプルがあるにも関わらず、いそいそと自分の化粧品を買いに店舗に出かけていた。男性からすれば「ラボのやつ使えばお金かからないのに…」と思ってしまうが、ラボのサンプルに「夢」はない。

 

プラシーボ(プラセボ)効果というものもあって、「これは効果ありそう!」と思ったものを使えば、身体的に本当に効果が現れる、そんなことが存在するのだ。だからこそ原価は安いかもしれないけど、理論、ストーリー、デザイン、世界観、人の総力を上げて良いものを届けようと頑張っているのだ。

 

 

これからも女性が幸せを感じるような化粧品を作っていきたいし、広めていきたい。

もっと美容が盛り上がり、女性が元気になれば、世界はもっと元気になる。

参考:良い人間関係をつくるには「ゲイのように出会い、女好きのように尽くす」が最強.

 

ミラクリから一言

という訳で、これからもよろしくお願いします!

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